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オゾン・加圧酸素療法に良好に反応した甲状腺機能低下症の犬の1例

亀戸動物総合病院 渡部 大容

はじめに

 甲状腺機能低下症は高齢の犬でしばしば発症し、甲状腺ホルモンの欠乏により内分泌性脱毛、ラットテイル、活動性低下、悲観的顔貌、肥満、外耳炎、再発性膿皮症などの症状を呈する。今回、内服薬とオゾン・加圧酸素療法の併用によって甲状腺ホルモンの値の改善し、その後も良好に経過している犬の1例を報告する。

症例

犬 チワワ 去勢雄 13歳
2年前に甲状腺機能低下症と診断。その後レボチロキシンナトリウムを内服していたが、今年来院した際に再検査したところ、甲状腺ホルモン(T4)の低下がみられた。

治療

内服薬はこれまでと同量で継続し、直腸注入法によるオゾン療法と、加圧酸素療法を2週間に1回実施した。 オゾン発生装置
治療

経過

オゾン・加圧酸素療法を開始して1か月後にT4の値を再検査したところ、下に示すように改善がみられた。

治療前:0.5μg/ml → 治療後2.5μg/ml

その後3か月が経過するが現在までのところT4の低下はみられず、元気も回復し、皮膚炎、外耳炎の改善もみられた。

考察

 甲状腺機能低下症は、種々の病態により甲状腺ホルモンが低下し、生体の代謝機能が低下する。治療方法はレボチロキシンナトリウム製剤の内服が一般的であるが、一度低下した甲状腺の機能は元に戻ることはないため、生涯にわたる投与が必要である。また、内服しているにも関わらず甲状腺の値が低下した場合は増薬する必要がある。今回の症例でも、本来であれば増薬する必要があるが、オゾン・加圧酸素療法を併用することで、増薬することなく安定した状態を維持できており、本疾患の治療にオゾン・加圧酸素療法は有用であると思われた。
 今回行ったオゾン療法、加圧酸素療法は生体本来のもつ自己免疫力、自己治癒力を活性化することで、必要でない薬剤を減らすとともに、病気からの早期回復とQOLの向上を図ることを目的とした治療法である。そのため、今後も本疾患をはじめ、その他さまざまな疾患の治療、および手術後の早期回復等に効果が期待される。

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