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口腔鼻腔瘻のダックスフントの1例

亀戸動物総合病院 鑓田 祐佳里

要約

禀告と口腔内検査および歯科用レントゲン検査の結果、口腔鼻腔瘻と診断し左右上顎犬歯の抜歯を実施した。

図1プローブを用いた歯周ポケットの検査
図1
プローブを用いた歯周ポケットの検査

図2歯科用レントゲンで歯槽骨の吸収が認められる
図2
歯科用レントゲンで歯槽骨の吸収が認められる

図3抜歯したのちに抜糸窩を閉鎖した
図3
抜歯したのちに抜糸窩を閉鎖した

症例

ミニチュア・ダックスフント メス 10歳齢
くしゃみ、鼻汁を主訴に来院。2ヶ月前に近医にて歯石除去を実施していた。

口腔内検査

歯石除去を実施していたため、歯石の沈着は軽度であった。歯肉炎は重度で、左右上顎犬歯部の歯肉より出血がみられた。左右上顎犬歯に軽度の動揺がみられ、歯周ポケットは8~10mmであった。(図1)

歯科用レントゲン検査

左右上顎犬歯の歯根周囲全体に骨吸収像がみられた。(図2)

診断

左右上顎犬歯の口腔鼻腔瘻

治療

左右上顎犬歯を抜歯した。抜歯窩の洗浄を行ったところ、同鼻腔より洗浄液が排出され、口腔と鼻腔の交通が確認された。粘膜フラップを形成し、モノフィラメント吸収糸を用いて抜歯窩を閉鎖した。(図3)

治療経過

くしゃみ・鼻汁の症状はなくなり、良好に経過している。

考察

上顎犬歯歯根と鼻腔は隣接しており、上顎犬歯歯根と鼻腔の間の骨は非常に薄い。歯周炎の進行により歯槽骨の吸収がおこり鼻腔に達すると、口腔と鼻腔が交通し口腔鼻腔瘻となる。くしゃみ・鼻汁・鼻血など臨床症状とプローブを用いた口腔内検査で口腔鼻腔瘻を疑う場合、原因歯の特定には歯科用レントゲン検査が有用である。口腔鼻腔瘻の根本的な治療は抜歯であり、歯周炎を放置することで歯槽骨の吸収が進行し、症状の悪化を伴うことから、速やかな抜歯処置と適切な抜歯窩の閉鎖を行うことが必要である。

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